東日本大震災から13年を迎えて


 本日、東日本大震災から13年を迎えました。犠牲になられたすべての方々に深く哀悼の意を捧げるとともに、御遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。この13年間、多くの関係者の皆様の御努力によって被災地の復旧・復興は着実に進みました。これまで被災地の復旧・復興に尽力し、ご支援をお寄せ下さった皆様、被災地を様々な形で応援して下さった皆様には改めて深く感謝申し上げます。

 この13年間で、福島県全体の避難者数は約2.7万人まで減少し、避難指示解除区域全体の居住者も徐々に増加しました。福島イノベーション・コースト構想等の復興施策が着実に進められている一方で、農林水産業の再生や、風評対策等においては未だ課題は山積しています。被災者の方々への切れ目のない支援の継続が重要であるからこそ、被災地が真に復興するためには、少しでも多くの皆様が今の被災地に関心を持って頂く事が重要です。インターネットや各種報道等で被災地の情報は確認できますが、それは実際に足を踏み入れて現地の方々と触れ合って感じる事とは全く異なります。被災地では震災直後に大幅に人口減少した後から今もなお、現地の方をはじめとして様々な方々が少しでも多くの人に来てほしいと絶えまぬ努力を続けています。

 あくまでも「人を助けるのは人」です。地域に関心のある人が多ければ地域の活性化にも繋がり、それが復興の大きな後押しに繋がります。日本はいつどこで大きな地震が来てもおかしくない国です。現に、今年は既に能登半島地震という痛ましい震災が発生しました。日本に住む我々にとって被災地の復旧と復興は決して他人事ではありません。そして、日本はこれまで地域コミュニティが社会保障の機能を担ってきた国で、現在も我々の心には助けあい支えあうという共助の精神が十分に備わっています。

 13年が経った今もなお震災で負った心の傷や苦しみがあることを、私たちは決して忘れません。地震・津波・原発事故の教訓を風化させることなく、社会全体で次代に継承し、国民の命と暮らしを守るための発展的な国づくりを進めていく必要があります。我が党としても、被災地の真の復興を後押しすべく、困っている方々の声なき声に寄り添い、少しでも多くの方に被災地の現状を知る機会を提供するために、政治に関心のない方々にもご注目頂けるような斬新な発信等に挑戦し、被災地の復興に貢献いたします。

 

党首 齊藤健一郎